保育士が使う大量の画用紙や折り紙など、紙類の収納方法を解説

保育士や幼稚園教諭をしていると画用紙や折り紙を大量に使うので、紙類の収納に困ることがあります。取り出しやすく見た目もすっきりと収納するには、どうすればよいのでしょうか?この記事では、紙類を自宅で保管する際の収納方法と、保育園や幼稚園などの園で保管する場合の収納方法についてご紹介します。
保育士が自宅で紙類を収納する方法
保育士や幼稚園教諭の仕事をしている方は、制作の試作品や見本、壁面装飾など園で使うものを作るために、画用紙や折り紙を自宅にストックしている場合が多いのではないでしょうか。仕事で使うものなので、プライベートの物とは分けてすっきりと管理する方が多いのではないでしょうか。保育士や幼稚園教諭の方々が自宅で紙類を収納する方法について、いくつか例をあげて解説します。
ファイルに入れて保管する
画用紙は色ごとにクリアファイルに入れて保管するのがおすすめです。ホームセンターや文房具店、百円ショップでは四つ切り、八つ切りなど大きいサイズの画用紙をよく見かけますが、自宅で制作物を作る際にそれよりも小さい画用紙で充分ならば、B4クリアファイルに収まるサイズの画用紙を入れておくと使いやすく便利です。
クリアファイルの色もいろいろあるので、暖色系、寒色系など画用紙の色と同系色のクリアファイルに色別にまとめて入れれば、使いたい色の画用紙を見つけやすくなります。

また、クリアファイルを透明に統一した場合も、中に入れる画用紙の色やサイズをラベリングしておくと良いでしょう。
使いかけの画用紙はクリアファイルに入れることですっきりとまとまり、買い足すべき色もわかりやすくなります。
画用紙や折り紙で作った制作物の見本は、リングファイルに入れて保管するのがおすすめです。リングファイルのリング部分はプラスチックではなくステンレスなどの丈夫なものを選ぶことで、耐久性が期待できるでしょう。季節ごとや月ごとに作る制作物をリングファイルに収納することで、毎年どの時期にどんな制作をするのかきちんと整理することができます。
棚やケースに平置きで保管する
画用紙を立てて収納すると紙が曲がってしまうのが気になる方は、棚やケースに平置きで保管する方法がおすすめです。平置きなので場所の確保が必要ですが、画用紙が入るサイズの棚やケースにまとめて画用紙を収納することで、家の中での保管場所が決まり、折り曲げずに収納することができます。
自宅の場合画用紙を色別に収納するほどの大きな棚を購入するのは難しいので、まとめて収納することになりますが、透明なケースを使ったりして在庫が確認しやすいようにしておくとよいでしょう。

特に折り紙は縦置きすると折り曲がりやすく色別に収納するのは難しいので、平置きでまとめて保管する必要があります。
折り紙の収納に使うケースも透明のものを使うと残量が見やすく便利です。百円ショップなどにも積み重ねられる透明ケースの引き出しがあるのでそういったものを使って机の上に折り紙の収納スペースを作ってもよいでしょう。
他のアイテムと合わせて保管する
制作をするときによく使うアイテム、はさみやのり、テープなどと画用紙や折り紙などの紙類を一緒に保管することも効率的に作業ができるのでおすすめです。
3段ラックや収納ケースなど、一つの場所にまとめて収納しておくと作業がスムーズにできます。自宅では収納場所も限られている場合が多いので、画用紙などの紙類は取り出しやすく戻しやすい場所に収納すること、どこに何が入っているかわかりやすくするために収納ケースは透明のものを選ぶなどの工夫が必要です。

保育園や幼稚園で紙類を収納する方法
次に、保育園や幼稚園で紙類を収納する方法について見ていきましょう。自宅とは違い、園では大きな画用紙を保管する場所があると思いますが、保育士や幼稚園の先生方皆で使うので整理整頓をする必要があります。園児が使うときにすぐに準備ができて、ストックも確認しやすいように収納しましょう。
大きな棚に色や種類ごとで保管する
園で画用紙置き場としてある程度のスペースを確保できる場合は、大きな棚を設置するのがおすすめです。ホームセンターやインターネットで販売されている画用紙の棚などは棚板がたくさんあるので、色別やサイズ別に細かく平置きできます。また、扉がないことで在庫量が確認しやすく大容量の画用紙が収納できて便利です。
子ども達が誤って棚にぶつかり怪我をしたり、画用紙を勝手に持ち出されたりすることのないように、可能であれば園児の目につかない場所に設置しましょう。

荷物を置く棚などの上に立てかけて保管する
園で画用紙を置くための大きな棚を買うには予算が限られていて難しい場合、荷物を置く棚などの上にファイルボックスを置いて立てて画用紙を保管する方法もあります。
画用紙は縦置きすると折れ曲がりやすいので、大きなサイズの画用紙の保管には注意が必要ですが、ファイルボックスに入るサイズの画用紙は色別にファイルボックスに分けて収納し、上から取り出すような仕様にすると使いやすく便利です。

使いかけの画用紙も目線の高さの棚に置いたファイルボックスに保管しておくことで在庫量を確認しやすくなります。
在庫量が少なくなってくると折れ曲がりやすいのでファイルボックスの厚みが厚すぎないものを選んだり、硬い板などで少なくなった画用紙を抑えるなどの工夫をしたほうがよいでしょう。
持ち運ぶ場合は透明なケースに入れて保管する
画用紙を保管場所から教室まで持ち運ぶ場合は、アタッシュケースのように持ち手の付いた透明なケースに入れて保管しておくのがおすすめです。
制作を行う前に園児の人数分の画用紙などをケースに入れておくと当日慌てずにすみます。
少ない枚数の場合はクリアファイルでも大丈夫ですが、園児の人数が多くなるとクリアファイルでは収まりきらず、クリアファイルが増えると滑りやすく持ち運びにくくなるので、ケースにまとめて入れて運ぶ方法がおすすめです。

ただし、仕切り付きのケースだとケース自体が重くなり持ち運びが難しくなる場合があります。ケース自体の重さも軽いものを選ぶようにしましょう。
持ち運んで使用したあとは、持ち運んだケースに残っている画用紙を元の保管場所に戻し、発注したほうがよい色はないか、在庫をチェックするようにしましょう。
画用紙などを整理する大切さ
画用紙などの紙類は制作などで日々大量に消費するものなので収納場所を一カ所にまとめ、在庫管理をしやすくしましょう。使おうと思っていた色の画用紙の在庫数が、当日確認すると足りない可能性があります。制作の活動計画を立てるときには、必要な画用紙や折り紙の枚数や色、大きさを事前に準備できるように前もって確認しておくことが大切です。
園児に画用紙などの保管場所が知られている場合は園児が不意に持って行って使うということもあり得るので、発注日を決めるとともに在庫を確認する日時、担当者などを決めて、不足や過剰が起こらないように備えておくとよいでしょう。
まとめ
これまで保育士や幼稚園教諭の方々が画用紙や折り紙などの紙類を自宅や園で保管する方法についてみてきました。毎日のように使う紙類は在庫が変動しやすく、明日の制作に必要な色の画用紙が足りなかった。ということも起こりかねません。
クリアファイルや透明のケース、棚などを活用して画用紙などの紙類を取り出したり戻したりすることが簡単にできるようにしましょう。
同じ場所にきちんと整理整頓されていると在庫の把握が容易になります。さらに在庫担当者を決めて定期的な在庫管理を行うことで制作活動がスムーズに気持ちよく行えるでしょう。